【観た】晩春

 

 

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星5☆

晩春を見ました!

 

1949年度の「キネマ旬報ベスト・テン」の日本映画部門で1位!

 

日本国外でも非常に高い評価を得ており、

英国映画協会(BFI)選定の2012年版

「批評家が選ぶ史上最高の映画トップ50」で15位!

 

 

 

最初、おじいちゃんに勧められて

『 白黒だ~新鮮!! 』

とか思いつつ見始めたのですが

まず演技めっちゃ下手!!!w

 

 

昔の俳優さんて

これが良い味を出してるとか

そうゆう考え方なのか??

 

お父さんが棒読みすぎて棒読みすぎて

面白かった

 

『原 節子さんの一本くらい見ておくのも

 悪くないよ~』

って言われて

 

そんな有名な人なんだぁ全然知らないっって

なったので調べました

 

 

 

【 原節子 】

 

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「永遠の処女」と呼ばれ、戦前から戦後にかけて活動。

日本映画の黄金時代を体現した。

代表作に『わが青春に悔なし』、『青い山脈』、『めし』、『東京物語』。

1963年に女優業を引退し、2015年に死去するまで隠遁生活を送る。

2000年に発表された『キネマ旬報』の

20世紀の映画スター・女優編」で日本女優の第1位に輝く。

 

現役女優の頃は美貌のトップ女優で、

その早い引退と引退後の完全な隠遁生活、

生涯独身を貫いたことなども同じことから『日本のグレタ・ガルボ』と言われる。

 

原と同様、小津作品に多数出演した俳優の笠智衆は著書『大船日記』で

「原さんは、きれいなだけじゃなく、演技も上手でした。ほとんどNGも出しません。

めったなことでは俳優を褒めなかった小津先生が、

『あの子はウマいね』とおっしゃっていたのですから、相当なもんです」

 

「普段はおっとりとして、気取らない方でした。

美人に似合わずザックバランなところもありました。

撮影の合間に、大きな口を開けて『アハハ』と笑っとられたことを覚えています」

と回想している。

 

 

 

 

・・なにか栄光なき天才たちに出てきそうな方だなぁ

という印象でした。

 

 

『晩春』に関して、

終盤まで淡々としていて、

寝そう~な感じだったのですが

 

最後の旅館の夜のシーンの

お父さんの台詞ではっとして目が完全に醒めた。

 

 

お前たちはこれからだ 
これからようやく新しい人生が始まるんだよ 
つまり~佐竹君と二人で作り上げて行くんだよ

 

お父さんには関係のないことなんだよ 
それが人間生活の歴史の順序というものなんだよ

そりゃ~あ 結婚したって始めから幸せじゃないかもしれないさ 
結婚していきなり幸せになれると思う考えが 寧ろ間違ってるんだよ

 

幸せは待っているもんじゃなくって

やっぱり 自分たちで作り出すもんだよ
結婚することが幸せなんじゃない 
新しい夫婦が新しいひとつの人生を

作り上げてゆくことに幸せがあるんだよ

 

1年掛かるか 2年掛かるか 5年先か 10年先か 
勤めて初めて幸せが生まれるんだよ 
それでこそ 初めて 本当の夫婦になれるんだよ

 

お前のお母さんだって 

初めから幸せじゃなかったんだ

長い間には色んなことがあった 
台所の隅っこで
泣いているのを お父さん幾度も見たことがある

でもお母さん よく辛抱してくれたんだよ

 

 

お互いに信頼するんだ 
お互いに愛情を持つんだ

お前がこれまでお父さんに持っててくれていたような 
温ったかい心 今度は佐竹君に持つんだよ

そこに お前の本当に新しい幸せが生まれてくるんだよ 

 

 

身の回りの世話を全部やってくれていた

可愛い可愛い娘を絶対手放したくないのが普通だと思う

本当に娘の為を想って、

こんなことが言えるお父さんが日本に何人いるのかな、、

 

 

家族が一番わかってくれるし

傍にいて楽なのは当たり前だけど

 

今って、そこに甘えてしまってべったりな親子が

多すぎるんだと思う

 

 

・・・私も一人暮らししなきゃな・・

 

・・自立しなきゃな・・

 

 

自己犠牲してまでの家族愛、すごく素敵な映画でした!

という訳で反省の意も込めてあとはおじいちゃん大好きだから

寝そうだったけども、星☆5つ!笑