【読んだ】母性

 

f:id:PrimalFear:20160901130913p:plain

 

湊かなえさんの小説、『母性』を読んだ

 

この方の描く、人間の醜い部分や光輝く可能性の部分、

ヒトの奥底に触れるような本の内容が

いつもとっても面白くて

気が付くと読書に一日中没頭してしまう

 

 

あ~

 

お休みの日にやりたいこと

他にも沢山あったのになぁ

 

 

 

そう思いつつ

あんまり後悔はしてない^^

 

 

『母性』

この本には、愛されずに育った

ひとりの少女が出てくる

 

 

湊かなえさんの書く本に出てくる

少し歪んだ人間たちはいつも

最高な家庭環境とは言えないところで育っている

そういう描写がちゃんとある。

 

湊かなえさんが

人間形成の上で家庭の愛を

とても重要だと考えているからなんだろう

 

 

母からの愛を一心に受けて育っても

自分自身が子供に母性を持てず

受け取るだけ受け取って

与えられない

そんな人もいるんだと

 

 

はっと気が付かされた

 

 

 

そしてそれは私ではないか?

 

 

 

まだ子供はいないけど

母が私に与えてくれているような

自分がどれだけ疲れていても寝ていなくても

私がどれだけ仕事をしていなくても

笑って次の日のお弁当を作ってくれる

 

そんな無償の愛を

自分を切り崩してさえ与えるような愛を

私は自分の中に持っているのだろうか?

 

 

子供が出来たら

自然と持てるようになるのだろうか?

 

 

 

 

『母性』を読んで、

どれだけ母親の愛を求めて尽くしても尽くしても

愛されない子もいることを想った

 

 

私の周りにいる大切な人たちも

家族

友人

同僚も・・

結局は自分ではない『他人』なんだ

 

だからこそ

今できる範囲でしっかり愛を表現していかなきゃいけない

 

私自身が、大切な人をまずしっかり愛して

それを表現して

 

そうしていくことで

相手の大切な人に初めてなることができるんだから!

 

 

無条件の愛なんてない

私は何をしても愛される・なんて放漫

 

 

どれだけ自分が普段、他人に甘えているのかを

そしてそれがどれだけ怖いことなのかを

凄く考えされた作品だった

 

 

夜12時に寝て3時には起きて働く母親の為に

せめて今日はみんな分の夕飯を作ろう

 

 

愛は当たり前じゃないんだから!